この度、第22期会頭に就任いたしました。元より浅学非才の身であり、会員諸兄、職員のご支援を賜りながら重責を全うさせていただきたくよろしくお願い申し上げます。
 わが国経済は戦後の高度経済成長が終焉し、未曾有の低成長時代を迎えました。また、物質的豊かさを求めてきたこれまでの代償として、環境負荷の拡大、人口の減少、巨額の公的債務、教育の荒廃、企業倫理の欠如などの歪みが目に見える形で表れ、わが国の行く末に大きな不安を残しています。これらの解決策として、これまでのように欧米に手本を求めても見つけることができませんし、恐らく、これからも見つけることはできないはずです。なぜならば、中国の台頭によりアジアのリーダーであるわが国自身が手本とならなければならない局面に突入したからです。まさに自らの「創造」により新しい時代を切り開いていかなければならないのです。
 さて、ここ数十年の当地区の経済状況は低調で、特に近年は落ち込みがひどい状況にあります。これはいわゆる経営資源と呼ばれる人、物、金、情報、中でも人が活発に循環していないことに原因があります。人が動けは物や情報が集まります。物や情報が集まれば金が生み出されます。経済団体として当会議所の果たすべき役割は大きく、人々が活発に流動する事業を通じ、商工業の発展に寄与することを最重要課題として捉えなければなりません。対外的にもこれまで以上に発言力を高め、政治や行政と正対していく必要があります。発言力を高めるものは正しい時代認識と明るい未来への夢であり、時代認識は知恵を生みます。夢は希望を生み、希望は勇気を育てます。そして、勇気は同志をつくるのです。この「創造」の時代を生き抜くために、旧来の価値観にとらわれることなく邁進して参ります。


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